08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(38)が自身4本目となるハリウッド映画に出演することが決まった。

10日(日本時間11日)、日刊スポーツの取材に応じ、7月7日から米ロサンゼルスで撮影に入ったと明かした。映画は「アトラス・キング」という題名以外、ストーリー詳細は明かされていない。主演は元UFCミドル級王者マイケル・ビスピン(46=英国)が務めており、元UFCファイターも出演。今月下旬まで撮影に参加するという石井は「僕は脇役で入ることができました」と口にした。

昨年、総合格闘技界のレジェンドとなるマーク・ケアーを主人公に薬物依存や勝利への欲求、愛や友情を巡る闘いを描く新作映画「ザ・スマッシング・マシン」に出演し、WWEの「ロック様」ことハイウッド俳優ドゥエイン・ジョンソンとも共演した。その撮影で出会ったスタント俳優でスタント・コーディネーターのヨーコー・ハマムラ氏の橋渡しで、今回の映画出演が決まったという。そして何より関係者のサポートで全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)にも加入できると明かした。

石井は「SAGに入ると最低限のコンディションは保証され、素晴らしい条件の健康保険にも入ることができる。モチベーションも高く、本当にやりがいを感じる」と声をはずませた。特に昨年の「ザ・スマッシング・マシン」出演時に撮影環境も含めて俳優としての面白さを感じ「もう1回、俳優をやりたいと思った」と転機になったそうで、SAG加入予定にも大きな意味を感じているそうだ。

石井は昨夏、愛知県内の病院で手術を受けた後、患部の頸椎(けいつい)に感染症を患った。同病院では感染症ではないと診断されたものの、同7月31日には同県内の別の病院で精密検査を受けると感染症が悪化していると診断されて緊急入院。抗生剤の点滴を続け、同8月3日には再び手術を受けたが、上半身のまひがひどくなり、感染症の回復がみられずに同5日に再手術するなど計4度の手術を受けていた。

一時休止中の格闘家として活動についても「常に自分は戦いを求めている。お金とか関係なく、純粋に戦いたい。回復に向けて自分自身を信じている」と慌てずにリハビリ&トレーニングも継続中。契約を結んでいた大手芸能事務所ケイダッシュとは数年前に契約満了となり、現在はフリーとして活動中。石井は「お仕事は私のDMにください」とジョークを飛ばしていた。