<プロボクシング:WBC世界フェザー級、バンタム級タイトルマッチ各12回戦>◇12日◇東京・後楽園ホールほか

 フェザー級は挑戦者で同級3位の粟生隆寛(帝拳)がチャンピオンのオスカー・ラリオス(メキシコ)を3-0の判定で破り、王座奪取に成功した。

 神戸市の神戸ワールド記念ホールで行われたバンタム級はチャンピオンの長谷川穂積(真正)が同級1位のブシ・マリンガ(南アフリカ)を1回2分37秒、TKOで退けて8度目の防衛に成功した。

 24歳の粟生はジャッジが最大12ポイント差を付ける完勝。昨年10月に世界初挑戦でラリオスに判定負けしたが、2度目の対戦で雪辱した。戦績は19戦17勝(8KO)1敗1分け。3度目の防衛に失敗したラリオスは73戦65勝(41KO)7敗1分け。

 長谷川は強烈な左ストレートでダウンを奪取。連打を浴びせてダウンを奪い、レフェリーが試合を止めた。日本のジム所属選手の連続防衛記録では、前WBCスーパーフライ級王者の徳山昌守に並ぶ歴代3位となった。長谷川の戦績は28戦26勝(10KO)2敗。マリンガの戦績は22戦18勝(11KO)3敗1分け。日本のジムに所属する男子の現役世界王者は6人。