<息吹:東京大会>◇11日◇東京・新木場1st

 RING◇427人

 吉田万里子プロデュース興行「息吹」が活動を終了した。「若手がコツコツと努力している姿を見てほしい」と05年6月5日に旗揚げ。息吹の躍進で女子プロレス界は活性化し、様々な団体で若手が活躍するようになるなど、大きな功績を残した。しかし、吉田は「次の世代へとつなげながら、ずっと息吹を続けたかったが、入ってくる選手がいない。スカウトに行っても、今の女子プロレスでは夢が語れない」と別のやり方を選ぶことを決め「次のステップに進むためにコンセプトから考え直す」と、4年8カ月続いた息吹の幕を下ろした。「取り柄もなく、経験もなく、技もなく、ただプロレスが大好きだという思いだけで戦ってきた彼女たちが、こんなに頼もしくなった。彼女たちが人間の可能性は無限大だと教えてくれた。終わりは始まり。これからも無限の可能性に挑戦し続ける」と息吹に別れを告げたが、この日は早くも「ネクストステージの可能性を探る実験」として、アクション俳優による試合を披露。「1年前から考えていたが何も形になってない。今回はイメージにたどり着くための一歩。何も決まってないけど6月か7月に大会をやってみたい」と今後の構想を明かした。