<IWRG定期戦>◇2月25日◇メキシコ・ナウカルパン

 風香(25=フリー)のもうひとつの顔、女虎覆面ティグレFUKAが最初で最後のメキシコ参戦を果たした。フロール・メタリカとのタッグで、ディアボリカ&レディ・メタルと時間無制限3本勝負で対戦。メタルのエステカ・インディアにギブアップ(6分25秒)して先制を許したが、メタリカがパワーボムからエビ固め(4分37秒)で、FUKAが619から片エビ固め(5分43秒)で、それぞれディアボリカから3カウントを奪って逆転勝ちした。退場時には握手を求めるファンが殺到してパニックに。「メキシコの人は時間とか気にしないので、大会の進行が遅れてもスタッフは笑って見ていたんですけど、あまりに人が集まりすぎてさすがに止められました。そしたら、ファンの人たちが『フーカを返せ!』って怒っちゃって。本当に熱い国ですね」。メキシコでの人気を改めて実感した風香は8日間の遠征を終えて2日に帰国。「日本で地道にやっていることが海外まで届いていることにすごく感動しました。メキシコのみなさんは暖かくて、日本人の私にも応援してくれるので、大好きな国になりました。次は遊びに来たいと思います。メキシコで学んだことを発揮して、日本で残された1カ月を全力で走りたいです」と引退までのラストスパートを誓った。

 なお、今回のメキシコ遠征を特集したDVD付写真集「FOTOLIBRE/FUKALIBQE」(3500円)が、引退記念興行(3月28日、後楽園ホール)で発売される。