<プロボクシング:WBC世界バンタム級タイトルマッチ>◇30日◇東京・日本武道館

 長谷川穂積(29=真正)が、5年間守り続けた王座から陥落した。4回終盤、WBO(日本未公認)同級王者フェルナンド・モンティエル(31=メキシコ)の左フックによろめくと、連打を浴びて、2分59秒でTKO負け。連続防衛は元WBA世界ライトフライ級王者具志堅用高の13度に次ぐ、日本歴代2位の「10」で止まった。

 現役王者同士の攻防は、高いレベルで繰り広げられた。3回までは1人が3ポイント、2人が1ポイント差をつけ、3人とも長谷川優位につけていた。長谷川は「勝たないと意味がない。連打を浴びているときは覚えている。その時は『なんで止めたんやろ』と思った」と涙を流した。