昨年引退したK-1日本人ファイター武蔵(正道会館)が23日、東京・江東区のZeep

 Tokyoで引退興行「武蔵ロックフェスティバル」を開催した。前座代わりに武蔵が愛するヘビーメタルやロックのバンド3組(ラウドネス、セックス・マシンガンズ、マキシマム・ザ・ホルモン)が会場を盛り上げ、メーンで武蔵が実弟TOMO(正道会館)とK-1ルール3分2回で対戦した。

 両足にレガーズは装着したが、ヘッドギアなしのガチンコ勝負。角田信朗レフェリーのジャッジのもと、1回にTOMOのカウンター右フックを浴びてダウンを許したが、2回に猛反撃。左ミドルキックを連発し、弟のわき腹を強烈に攻め上げた。特別ルールでKO、TKOのみの勝敗。2回で決着がつかなかったため、引き分けとなった。

 武蔵は「本当に自分の一生の記念になりました。自分がこんな素晴らしい舞台で最後の試合ができるのは夢のよう。感無量です」とあいさつ。武蔵と同時にこの試合で現役引退するTOMOも「兄の引退の相手を務め、最後に自分も試合ができてうれしかった。光栄でした」と感激していた。