<JWP:東京大会>◇23日◇東京・後楽園ホール◇872人

 JWP認定無差別級王者・米山香織(29)とNWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル王者・田村欣子(34=NEO)の王者対決は引き分けに終わった。老舗団体JWPと女子プロレス界をけん引するNEOの至宝がかけられた3冠戦。60分時間切れ引き分けに終った06年12月24日JWP後楽園大会の日向あずみ(引退)-田村以来4年ぶり2度目となり、31日にNEO解散が決まっているため最後の頂上決戦となった。キャリア、実績、体格で劣る米山は苦戦を強いられたが、エルボーを鉄柱に誤爆させたのを機に、徹底した右腕攻めで反撃。終盤にはエプロンから断崖式米-ZOUを決め「とにかく勝ちたかった」とリングアウト勝ちも狙った。自分の技だけでなくJWP選手の技も次々と繰り出すも、田村から3カウントを奪うことはできず、逆に田村のランニングエルボーやGUSTロックを浴びても、米山は3カウントを許さない。最強田村の防衛ロードを支えてきたマウントクックは回転エビ固めに切り返し、団体の看板を背負った歴史的一戦はあっという間に30分時間切れで終わった。

 田村は「4年前と同じ悔しさがある。女子プロレス最強を証明したかった」と肩を落とし、米山は「(31日に引退する)田村さんには一生勝つことができない」と号泣。しかし、すぐに気持ちを切り替え「この悔しさをバネに、来年以降は老舗団体の底力を見せつけ、女子プロレス界のトップになって、女子プロレスを世間に広めていきたい」と誓った。