<全日本:東京大会>◇21日◇両国国技館◇8000人

 3冠ヘビー級王者諏訪魔が、KENSOを破って3度目の防衛を果たした。相手の独特の間に乱されながら、強烈なダブルチョップを胸に何発も打ち込んでペースを握った。終盤は一方的な展開で、岩石落とし2連発、ラリアット5連発、最後はラストライドで締めた。

 今シリーズは東北地方を中心に転戦する予定だったが、東日本大震災の影響で6試合が延期、中止を余儀なくされた。諏訪魔自身も11日、宮城県内で被災しただけに、心が痛んだ。試合後は「全日本はどんなときも、このリングからメッセージを送ります。みんなに元気が届くまで戦い続けます」と、被災者を勇気づけた。