<大日本:東京大会>◇18日◇東京・後楽園ホール◇782人

 佐々木貴(36=フリーダムス)がデスマッチリーグ戦「一騎当千デスマッチサバイバー」優勝を決めた。決勝戦のルールはリーグ戦で使用された数々の凶器使用が認められるコンピレーションデスマッチ。デスマッチでは初対戦となる竹田誠志(25=STYLE-E)を相手に、100本以上の蛍光灯、数十個の剣山、有刺鉄線ボードを使った死闘で、顔を血で真っ赤に染めた。ラダーや鉄階段の上にバックドロップやパワーボムでたたきつけられても、両者ともカウント2で肩を上げ続けたが、最後は佐々木が蛍光灯越しの右脚(バズソーキック)、右腕(ラリアット)と畳み掛け、自身の得意技ではなく、地元の岩手県一関市への思いを込めたみちのくドライバー2。ラダーの上に竹田をたたきつけ、ついに3カウントを奪った。「この1カ月あまりの間、いろんなこと考えた。でも、答えはひとつしかない。オレにはプロレスがある。デスマッチがある。血だらけになってくだらねえと思われようと、一生懸命リングに上がる。なぜなら、みんなの生きる原動力になりたいから。そのためにオレはリングに上がる」と東日本大震災が起きてから悩んでいたことを明かした。リーグ戦制覇で伊東竜二の持つBJW認定デスマッチヘビー級王座への挑戦(5月5日、横浜文化体育館大会)が決まった。佐々木は「必ずベルトを獲って、岩手に凱旋するぞ!」と高らかに宣言した。