<キックボクシング:Krush

 55キロ初代王座決定トーナメント>◇30日◇東京・後楽園ホール

 元全日本バンタム級1位で07年全日本新空手K-2軽量級王者の滝谷渉太(22=桜塾)が、55キロ級の初代王座に就いた。

 元WPMO世界スーパーフライ級、元NJKFフライ級王者のKENJI(22=DC

 LAB.GYM)を準決勝で下し、決勝ではシュートボクシング日本スーパーバンタム級王者で、08年K-1甲子園3位の日下部竜也(18=OISHI

 GYM)と対戦。序盤は相手に主導権を握られがちだったが、3回に左パンチでダウンを奪うと形勢逆転。同2分14秒、日下部が左パンチを放つタイミングで右足の前蹴りを相手の顔面に決め、2度目のダウンを奪ってのKO勝ちを収めた。

 滝谷は「死にもの狂いで出したパンチで勢いがついた。応援してくださった方のためにも、勝てて本当によかった」とうれし涙でほおを濡らした。