新日本プロレスの中邑真輔(31)が28日、成田発で1カ月間のメキシコCMLL遠征に出発した。新日本伝統のストロングスタイルを継承する中邑と、空中殺法ルチャ・リブレのメキシコ。肌合いは大きく違うが、6年ぶりのメキシコ遠征だけに準備は万端だ。「期間が短いから、ルチャ・リブレの中に、いかに自分のスタイルを落とし込むかがポイント。自分の行動から得られる情報をフィードバックしたい。深い爪痕を残したい」と話した。

 初戦は現地29日(日本時間30日)、アレナコリセオのメーンの6人タッグマッチで、ストロングマンらと登場する。6年前には入場の際に、オーバーマスクをかぶって登場した。今回は、さらに大きな演出を考えている。「コスチュームも、日本とはガラッと変える。マスクもガッツリと用意してあるし、振り幅広くやっても影響ないだろうしね。(ネットで)細かくチェックすれば面白いだろうね」と、覆面をかぶってのファイトを暗示した。

 レスラーだけでなく、芸術家としての顔も持つ中邑。東京・永田町の憲政会館で開催される「文化人・芸能人の多才な美術展」(5月30日~6月3日)に「みんなのパンチ」と題した巨大アートを出品する。「試合はサボらずにやるけど、メキシコは地方に行くと文化的な建築物とかある。色づかいがド派手なんだけど、嫌悪感を感じさせずに好きです。楽しみです」と話して出発した。