<ボクシング:ノンタイトル8回戦>◇28日◇大阪・住吉区民センター

 元日本&東洋太平洋ミドル級2冠王者の鈴木哲也(29=六島)が、タイ人選手に2回KO勝ちしてジム移籍初戦を飾った。

 進光ジム時代の主戦階級から2階級下げたウエルター級で再起。体重を約6キロしぼったぶん、動きもシャープになった。ミドル級時代は減量せずリングに上がっていたという。新人王時代以来、約9年ぶりの階級で「体が軽くて落ち着かなかった。でもミドル級で感じていた相手の威圧感がなかった」と転級効果を感じ取った。今後は日本か東洋太平洋のウエルター級王座獲得を目指す。

 またセミでは、前日本バンタム級王者で現在同級2位の安田幹男(28=六島)が、こちらもタイ人選手に2回KO勝利。ダウン応酬の内容となったが、最後は押し切った。「自分にがっかり。情けない」と反省しきりだった。