全日本は30日、都内で会見して無期限停止処分中だった稔(38)KONO(31=河野真幸)MAZADA(36)の同日付での処分解除を発表した。稔は7月9日の埼玉・久喜大会から、KONOは7月5日に右ひじの手術をしてから復帰する。MAZADAは現在、本拠のメキシコに帰国中。

 3人は5月29日の神戸大会の試合前にTARU(46)がスーパー・ヘイト(41=本名・平井伸和)に暴行した現場にいたことから、出場停止及びタイトル剥奪処分を受けていた。スーパー・ヘイトは、急性硬膜下血腫で、現在も意識不明の状態が続いている。

 6月16日に兵庫県警葺合署の署員に対し、全日本の事務所で稔、KONOが事情説明。3人が暴行していないことが確認されたことから、復帰となった。合わせて7月31日の名古屋大会で稔が、KAI(28)の世界ジュニアヘビー級王座に挑戦することも発表された。稔は「平井さんが回復するのを祈りながら、コンディションを整えていた。リング上で信頼を取り戻したい」。KONOは「早く平井さんに意識を回復してほしい。コンディションを完璧にして戻ってきたい」と話した。