<スターダム:東京大会>◇24日◇後楽園ホール◇1310人

 高橋奈苗(32)が赤いベルトを奪取した。スターダム初の後楽園大会でワールド・オブ・スターダム初代王者決定トーナメントに出場。デビュー15周年記念試合でもある奈苗は1回戦で過去に15の王座を獲得した強豪メルセデス・マルチネス(30=米国)をナナラッカで下すと、決勝では長野美香(27)を下した美闘陽子(24)と対戦した。相手は団体旗揚げ(1月23日)前から「未来のエース」と呼ばれていた新人だが、全国2位になったことのある極真空手の使い手で、重い蹴りに何度も追い込まれた。しかし、最後は初公開となる腕を固めた変形エメラルドフロウジョンを解禁。15周年を白星で飾ると同時に、初代王者となった。試合後は「波瀾万丈なプロレスの旅をやってきたけど、その度に周りの人に助けてもらってきた。その感謝をどうやって表すかと言えば、プロレスを続けていくことしかない。私がスターダムを引っ張って、スターダムが業界を引っ張っていけたらいい」と女子プロレス界の中心となることを誓った。