<プロボクシング:賞金マッチ

 スーパーフェザー級6回戦>◇9月30日◇東京・後楽園ホール◇1450人

 09年東日本新人王の石川昇吾(28=新日本木村)が、大逆転勝利で賞金総額70万円を手にした。アマ戦績150勝を誇る、キューバの元ジュニアアマ王者バロディア・カレロ・フェルナンデス(32=ワタナベ)と「1回で倒されなければ10万円、2回までならさらにプラス10万円、勝てば50万円」の賞金マッチで対戦。強打を誇る相手と接近戦で打ち合うと、4回には左フックを浴びてダウンを喫した。だが、続く5回に猛反撃。「打って来いよ」と挑発してカウンターパンチを決めると、コーナーに追い込んで左右の猛ラッシュ。レフェリーストップでTKO勝ちした。

 日本、キューバ両国のファンの声援が飛び交う白熱した一戦を制した石川は「賞金が目的ではなく、純粋に強い相手と戦いたくて試合をお願いしました。感謝しています」と拳を突き上げた。