アントニオ猪木会長(68)率いるIGFが4日、東日本大震災の被災地、福島県いわき市内で復興イベント「闘魂祭りinいわき」を開催した。

 今回のイベントは、いわき市のクリナップ社員時代にレスリングでシドニー五輪に出場した宮田和幸(35=BRAVE)が「僕は、いわき市で多くの人々に支えられて五輪に出場できた。恩返しと激励のイベントをやりたい」と猪木会長に相談したことが始まりだった。この日はレスリング教室で子どもたちを指導し、第1試合の5分エキシビションマッチで、DREAMバンタム級日本王者の所英男(34=リバーサルジム武蔵小杉

 所プラス)と対戦。腕ひしぎ十字固めでタップを奪った。

 宮田は「来場された方に喜んでいただけてよかった。猪木さんの求心力はハンパないですね。感謝します」と笑顔。IGFのリングに初参戦した所も「宮田さんに誘っていただき、被災地の人々を少しでも勇気づけられればと思って参加しました。プロレスってすごい。総合格闘技でも盛り上げられるように頑張りたい」と闘志を新たにした。