<プロボクシング:WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇大阪府立体育会館○王者・テーパリット・ゴーキャットジム(23=タイ)17勝(10KO)2敗[判定3-0]×同級1位・亀田大毅(22=亀田)22勝(14KO)3敗

 <試合前>亀田大毅は兄・興毅、弟・和毅とともに入場。橋下大阪新市長、松井大阪府新知事が君が代斉唱。

 <1回>両者決定打はなかったが、王者がじりじりとプレッシャーをかける。中盤には王者が大毅に右ボディーを見舞った。

 <2回>大毅は接近戦を挑み前に出る。王者も打ち合いに応じる。中盤に王者の右フックに大毅は鼻血を出す。終盤には大毅が王者をワンツーで攻める場面も。

 <3回>接近戦が続く。王者が右ボディーから右フックで攻めれば、大毅も3連打で左ボディーを打つなど引かない。決定打のないままゴング。

 <4回>序盤に大毅が相手をロープ際に追い込んで強烈な左右のフックで攻め、不敵な笑顔を見せる。王者は多彩なパンチで押し返し、一進一退の攻防が続く。

 <5回>ここまでの3回とは一転、王者は距離を取って試合を進める。終盤に大毅がニュートラルコーナーに王者を追い込み連打を狙ったが、ゴングに阻まれる。

 <6回>お互い距離を取る展開。クリンチの場面も多くなり、試合はこう着。終盤に王者が連打で攻めるが決定打はなし。

 <7回>序盤に大毅が右ストレートをヒット。残り1分を切ると再び接近戦になり、お互いがパンチを打ち合う。

 <8回>序盤から頭をつけ合う接近戦。大毅は左ボディーフックを効果的に使い攻める。王者も引かずショートパンチ連打で押し返す。意地と意地をぶつけ合うような展開に。

 <9回>試合終盤に入り、お互いに疲れの色が出始めたが、やや距離を取りながらも打ち合う展開は変わらず。大毅は鬼の形相で前に出続けた。

 <10回>序盤から大毅が前に出てワンツーで攻める。右ストレートで王者のバランスを崩させる場面も2度あった。

 <11回>大毅は前に出るが、王者の手数の多さに攻めきれず。王者は細かいパンチで挑戦者を迎撃。決定打はなく。最終ラウンドへ。

 <12回>前に出る大毅。王者は左で距離を取る。雄たけびを上げて前に出る大毅を王者はうまくいなす。ゴング後はお互いに勝利をアピールして拳を上げた。大毅の顔ははれ上がった状態。対する王者は涼しい顔。判定の結果、王者が3-0で初防衛を飾った。大毅の2階級制覇は夢と散った。