JWPの米山香織(30)が引退間際の複雑な心境を垣間見せた。17日の記者会見で、引退試合(23日、後楽園ホール)に向け意気込みをコメント。しかし、対戦相手の春山香代子(32)から「今、楽しいでしょ?

 辞めたくないでしょ?

 引退してからどうするの?

 迷ってるでしょ?」と言われると下を向いて沈黙してしまった。米山は今月に入り、初の海外試合となる米国遠征を行い、帰国後は12日間で16試合という強行スケジュールを敢行している。引退後の予定は何も決まってなく、引退を強いられるほどのケガをしているわけでもない。「連戦で体も気持ちも乗ってきて、どんどん調子が上がってきて、本当に今プロレスが楽しい。一生プロレスができたらいいなって思う時もある」と春山の指摘を認めながらも「引退は何年も前から考えていたことで、どこかでゴールを決めて、それに向かって全力で試合をしてきた。春山さんとの試合ですべてを出し尽くして、みんなに見送ってもらいたい」と話した。「12月23日、米山香織、最後の試合です。引退します」と改めて宣言したが、力のない声には悩んでいる米山の気持ちが表れているようだった。