<プロボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇31日◇神奈川・横浜文化体育館

 王者・内山高志(32=ワタナベ)が11回19秒、暫定王者のホルヘ・ソリス(32=メキシコ)をTKOで下し、4度目の防衛に成功した。<11回>距離を取るソリスに対して、踏み込んだ内山の強烈な左フックがソリスを捕らえ、仰向けにダウン。レフェリーはカウントを数えずに内山のTKO勝ちを宣言した。<10回>残り1分で内山がボディブローから好機を作り、ロープ際に追い込むが、ソリスが耐え切る。終了間際にもボディがヒット。<9回>終盤に内山のボディブローがヒットするが、このラウンドは互いに距離を取り、探り合いの展開となった。<8回>内山のペースは変わらず。ソリスがバックステップで後退するシーンが目立つようになった。内山のセコンドからはボディを打ってから顔面へと指示を飛ばす。<7回>ソリスはマウスピースを忘れて、レフェリーから注意を受けるなど、ダメージが残る様子。足を使ってアウトボクシングで対応するが、内山がしっかりと踏み込み、重いボディブローで攻める。ソリスは右目尻から出血した。<6回>ラウンド終盤は完全に内山のペースに。残り20秒で左ジャブから右ストレートが顔面にヒット。ラウンド終了間際には、右フックが顔面にヒット。<5回>このラウンドは内山の右のリードパンチが的確にヒット。残り50秒の左フックはソリスの顔面をとらえ、バタバタと足が揃って後退するシーンも。<4回>内山の右が2度、3度とソリスの顔面にヒット。パンチの連打を見せるが、ソリスもしっかりガードした。<3回>ほとんどクリンチがない高いレベルの攻防が続く。その中でも内山の左が的確にヒットするシーンが目立つ。<2回>開始直後に内山の右がヒット。ダウンしたかに見えたが、レフェリーはスリップの判定。残り50秒で左フック、同40秒で内山の右フックがヒット。ソリスもカウンターで合わせて対応するが、内山が攻めるシーンが目立つ。<1回>内山は11カ月ぶりの試合だが、ブランクを感じさせない攻め。強烈な左フック2発がヒット。内山ペースでスタートした。