<ブル中野引退興行

 女帝>◇8日◇東京・TDCホール

 ブル中野(44)がプロレスラー人生にピリオドを打った。全日本女子(解散)でトップヒールとして一時代を築いたブルは、ヒザの負傷で思うような試合ができなくなり、96年2月の試合を最後にリングを離れていた。昨年、ムエタイ選手の青木大輔氏(28)と結婚。細くなった体を全盛期の体重100キロに戻し、15年ぶりにリングに上がって区切りをつけた。自身が各団体を視察に回り、オファーした選手による8試合をプロデュース。引退セレモニーでは極悪同盟や獄門党時代の出で立ちを復活させ、映像を織り交ぜた「試合」でダンプ松本、ブル-長与千種、ライオネス飛鳥(長与、飛鳥はマスクを被った代役)、ブル-神取忍、ブル-アジャ・コングの3試合を再現し「憎まれて悔いなし!

 石投げられて悔いなし!

 ブル中野、プロレス人生に一切の悔いはない!」とプロレスラー人生に別れを告げた。最後は青木氏が姿を現し「彼女の人生はまだまだこれから。彼女が死ぬまで自分が守り続ける」と約束。ウエディングドレスに着替えたブルとともに後輩たちのフラワーシャワーに送られてリングを後にした。ブルは「寂しいという気持ちはなく、やっとスッキリしたという気持ち。引退したことで余計にプロレスが好きになった」と話し「これからも応援していく」と女子プロレス活性化へ協力していくことを誓った。