日本ボクシングコミッション(JBC、東京)が降格処分としたのは不当として、前事務局長の安河内剛氏(51)が24日、地位の確認や慰謝料支払いなどを求めて東京地裁に提訴した。

 訴状によると、昨年4月、関係者に安河内氏の不正経理疑惑をめぐる怪文書が出回り、JBC側が調査。不正はなかったと結論付けたが、勤務に関する部下への説明に問題があったと認定し、6月に降格された。

 原告側は処分に伴う業務命令でJBC本部事務所やボクシング試合会場への立ち入りを禁止され、都内のビル管理会社事務所での勤務を強いられていると主張。実質的な仕事はない状態という。

 安河内氏は記者会見で「具体的な処分理由を聞いても一切説明がなく、苦渋の決断で提訴した。一刻も早く通常業務に戻りたい」と話した。

 JBCは「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。