IGFのアントニオ猪木会長(69)が27日、中国・上海に出発した。26日の東京大会(東京ドームシティホール)に出場したIGF王者ジェロム・レバンナ(39)ら8人の選手とともに、上海に設立した団体の発表会見を28日に現地で行う。

 出発前に東京・羽田空港で会見した猪木会長は、レバンナが4度目の防衛に成功した前日の大会について「これからの展開が面白くなる。日本人の選手も大型がそろっているから楽しみ」。日本人トーナメントに優勝してレバンナへの挑戦権を得た沢田敦士(28)が他団体の選手との対戦を希望していることに「どうしてもIGFの枠の中で戦うことになってしまいがち。IGFのリングには誰にでも上がれる」とゴーサインを出した。

 中国では新団体の設立準備と同時に、中国人選手のスカウトを進めてきた。「柔道、アマレス、少林拳の選手で候補がいる。中国の選手を受け入れて、プロレスラーとして養成しなければならない。言うのは簡単だが、実行するのは難しい。でも、今年は日中国交回復40周年、成功させなければいけない」と話した。