<広島格闘の祭典>◇15日◇広島グリーンアリーナ小アリーナ◇観衆3200人

 8試合中6試合目にラインナップされた女子タッグ戦。

 今大会の広報部長として広報活動も行なった栗原あゆみ(27)が大活躍した。コールと同時に紙テープの山に埋もれると、初めて見るファンから驚嘆の声が漏れた。

 栗原は桜花由美と組み、下田美馬、華名組と対戦。栗原にとって下田はメキシコ遠征時にライバルとして戦ってきた間柄。アレナメヒコのリングと同様、日本でも下田にいたぶられた。それでも下田のコーナーへの突進を雪崩式腕ひしぎでかわすと再びどよめきに包まれる。

 華名の戦いではミサイルキックから打撃戦へと移行。華名のソバットにはドロップキックから低空のキックで迎撃した。

 再び下田との対決ではタイガースープレックスを食らうも裏投げでやり返す。反撃を狙う下田を華名との同士討ちへ導き、リストロック式裏投げを決めて広島のファンの前で勝利を飾った。

 栗原は「今日は女子プロレスを見たことのないファンの方たちの前で自分たちの試合を見て欲しかった。少しでも女子プロレスに興味を持っていただければ」と語った。