プロレスラー志望を明らかにしていた藤波辰爾(58)の長男・怜於南さん(18=立大1年)に18日、両親のゴーサインが出た。4月20日の藤波40周年記念の東京・後楽園大会でファンの前で直訴。アルバイトを2つ掛け持ちしてトレーニング費用を捻出する真摯(しんし)な姿勢に、反対だった母・伽織さんが「本人は相当な覚悟。もう親の気持ちだけで反対することはできない。応援します」と容認した。

 怜於南さんは、今年4月に立大に入学してゴルフ部に入部。だが、プロレスラーとしての体作りのため休部中。父の復帰を助けたトレーナー中山恵之介氏の指導の下でトレーニングを積んでいる。コンビニエンスストアとうどん店のアルバイトで費用を捻出、夏休みにはカール・ゴッチ、ビル・ロビンソンらを輩出した英国のビリー・ライレージムへの留学も検討している。

 この日、藤波は都内で、7月20日に東京・白金台の八芳園で開催する40周年記念パーティーと、8月26日の大阪の40周年記念興行(松下IMPホール)を発表。また、拓殖大学の客員教授を委嘱されたことも明らかにした。

 東京の40周年記念大会で開会のあいさつをした怜於南さんについて、藤波は「僕なんかより、よっぽどよかったね」とパーティーと大阪大会でも出番を用意するつもりだ。伽織夫人のゴーサインが出たことで「僕の気持ちは決まっていた。いいタイミングで手ほどきをしたい」と笑顔を見せた。