8月1日の東京・後楽園大会で開幕する新日本のG1クライマックスで、初出場初優勝を狙う前IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(24)が25日、東京・千駄ケ谷の国立競技場で陸上トレーニングを行った。愛車の深紅のフェラーリで乗りつけたオカダは、気温33度の酷暑の中、上半身裸になりトラックをランニングしてアップ。スターティングブロックはなく、普通のトレーニングシューズという条件で50メートル走のタイムトライアルを実施。5秒94をマークした。世界記録は、96年アトランタ五輪男子400メートルリレー金メダルのブルニー・スリンの5秒53。日本記録は08年北京五輪男子400メートルリレー銅メダルの朝原宣治の5秒75。

 オカダのトレーナーを務めるボディプラント・ラボの足立光所長は「スパイクを履かないで、この記録を出せるのはオカダ選手の身体能力、素質の高さを示す。走り幅跳び、3段跳び、110メートルハードルなどの種目なら、本格的にトレーニングを行えば日本代表として五輪出場を目指せる」。オカダは「レベルの違いを示せましたね。こんな感じでG1を制覇します」と自信を見せた。