<JWP>◇19日◇後楽園ホール◇観衆876人

 中島安里紗(23)が、コマンド・ボリショイとともに悲願のJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座を奪取した。

 2006年にJWPに入団した中島は、JWP認定ジュニア&POP王座を獲得し、将来を嘱望されながら、2009年に退団。しかし、プロレスへの気持ちを捨て切れず、3年のブランクを経て、今年4月に再デビューした。

 その後は、空白を埋めるかのように躍進し、勝愛実とのコンビで米山香織、さくらえみ組が保持していたタッグ2冠王座に挑戦するも完敗。持ち前の気の強さから、「自分がJWPを背負っていく」と覚悟を示し、コマンド・ボリショイと組んで再挑戦した。

 米山とさくらは現在、タイで行動を共にしていることもあり、チームワークは抜群だったが、ボリショイが掌底でアシストすると、すかさず中島が米山をダルマ式ジャーマンスープレックスホールドを決めて、3カウントを奪った。

 ボリショイから「中島がパートナーだったから、勝てたと思う」と最大級の賛辞をもらった中島は、「あの2人(米山&さくら)を倒すことがJWPにとって必要で、それは私じゃなければいけないと思っていた」と明言。さらに、「再デビュー戦の前に、今後の歩む道を組み立てていた中で、4カ月でタッグのベルトをを獲るのは早くない」と豪語し、「これからも、誰よりも速いスピードで突っ走りたい」とさらなる飛躍を誓った。