来年1月13日のレジェンドの東京・後楽園大会で藤波辰爾(58)とタッグを結成する、長州力(60)と総合格闘家の坂口征夫(39=坂口道場一族)が24日、東京・野毛の新日本の道場で公開練習を行った。3人は蝶野正洋(49)天山広吉(41)獣神サンダー・ライガー組と対戦する。

 新日本の坂口征二相談役(70)の長男の坂口はプロレス志望だったが断念、07年に総合格闘技でデビューした。「新日本の道場は20年ぶり。高校を卒業してプロレスラーを目指したときに1カ月間、通い詰めました。当時は馳(浩)さんと(佐々木)健介さんがいて、天山(広吉)さんや西村(修)さんが新弟子でした。もう2度と、このリングに上がることはないと思っていたのに」と感慨深げ。

 長州から関節技の入り方や、コーナーに詰められたときの避け方を教わった。長州にチョーク気味に裸絞めを決めて「痛いよ!」と言われる一幕もあった。長州は「いまさらプロレスをやれとは言わない。ただ、総合格闘技とプロレスの間の違いを分かってくれればいい。大きいヤツの動きを止めてくれさえすればね。自分のスタイルでいい」。坂口は「教わった基本を広げていきたい。プロレスにはない動きが自分にはあるので、総合で培ったものをしっかりと出したい」と話した。

 同大会には同じ2世の橋本大地(20)も大谷晋二郎(40)とタッグを組んで参戦する。坂口は「プロレスでは(橋本が)先輩だけど、修羅場は自分の方がくぐっている。喜んで戦いますよ。つぶします」と自信を見せた。