JWPのコマンド・ボリショイ(年齢非公開)が28日の新宿大会で窃盗犯を確保するお手柄をあげていたことが29日、分かった。

 新宿FACEで行われた大会中、関係者用出入り口から男が侵入。スタッフの控室からショルダーバッグが盗まれる事件が発生した。被害に遭った男性は、すぐに会場を管理する事務所に報告。会場スタッフが場内に設置している監視カメラを確認したところ、バッグを持ち去った人物を確認し、警察に通報した。

 この際、試合を終えたばかりのボリショイもJWPスタッフとともに監視カメラを確認し、犯人の服装や持ち物を把握。JWPスタッフにも声をかけ、会場内に目を配っていた。すると全試合終了後、グッズ売店にいたボリショイの前に、犯人がひょっこりと現れたためスタッフと相談。数人で取り囲んで事情を聴いたところ、男はあっさりと犯行を認めたという。

 ボリショイは「JWPの試合会場で窃盗があったと聞いて、責任を感じていました」と言う。犯人を見つけた時には「監視カメラで見た男の格好ととそっくりな人がいたので、すぐに分かりました。とにかく、他のお客さんに迷惑がかからないようにしようと思って、スタッフと相談して別の場所に移動させました。バッグも無事に戻ってきたと聞いて、ホッとしています」と当時の心境を語った。

 今回、JWPと会場側の迅速な措置によって窃盗犯の確保につながったこともあり、ボリショイは「プロレスの会場にはカメラが設置されていたり、、団体もスタッフやセコンド選手が怪しい人物がいたり、不審物が置かれていないかを見て回るなど、観客の安全と防犯への対策はしていますが、ファンのみなさんも手荷物には気をつけてください」と笑顔で話した。

 同大会でJWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ王座の防衛にも成功したボリショイ。犯人確保のお手柄もあり、二重の喜びとなった。