<全日本:両国大会>◇30日◇東京・両国国技館◇6500人

 3冠ヘビー級選手権は王者・諏訪魔(36)が秋山準(43)を下し、初防衛を果たした。

 エルボーにはエルボー、張り手には張り手と、打撃の応酬で激戦になった。秋山が戦前に宣言した「魂のぶつけ合い」に会場は大歓声に包まれた。それでも最後は、諏訪魔が王者の意地を見せ、22分29秒、ラストライドからの体固めで勝利をおさめた。分裂騒動で、ともに戦ってきた仲間とのぞむ最後の大会。残留を表明し、今後の全日本を支えていく立場として、負けるわけにはいかなかった。試合後には「湿った感じにはしたくなかった。ファンとの信頼関係をもう一度築いていきたい」と先を見据えた。