<JWP>◇18日◇後楽園ホール◇観衆1200人

 毎年8月、お盆時期におけるJWPの大会では故プラム麻里子さん追悼大会として開かれる。JWPでは97年の事故以来、毎年欠かさずこの大会を行ってきた。

 これにJWP所属外である華名(31)が敬意を示し、プラムさんの事故と向き合う試合をリング上で示して見せた。

 中島安里紗(24)とのタイトル戦は、いつもと変わった試合内容に包まれた。関節技や打撃の攻防はあるものの、大技は一切出さず、それでも緊張感ある試合が終始繰り広げられた。最後は胴締め式のスリーパーで中島を仕留めた華名は第22代JWP無差別級王座を戴冠。

 失神状態の中島の額へ落書きを施した後、今日の試合について語りだした。「今日はJWPの恒例のプラム麻里子さん追悼興行ということで、毎年こういうふうに追悼をするというのはえらいことやと思います。だからこそ、追悼と一緒になぜこういうことが起きたのか、今後、起きないためには、どうしたらいいのか。そういうことをしっかりと考えてプロレスと向き合うことが大切やと思います。プロレスに向き合う機会を与えてくれたプラム麻里子さんに感謝します」と、この日の特別な心情をファンに訴えた。

 一方敗れた中島はノーコメント。虎の子のJWPタイトルを宿敵・華名に奪われた中島のショックは大きい。