昨年8月に現役引退を表明した元東洋太平洋2階級制覇王者の西沢ヨシノリ(48)が28日、東京・後楽園ホールで自らの引退記念興行に登場した。

 前所属先ヨネクラジム主催興行のメーンイベント前、ヘッドギアを装着して前所属先ジムの後輩となる日本スーパーミドル級1位・松本晋太郎と2分2回の公開スパーリングを披露。親交の深い新日本プロレス所属のプロレスラー天山広吉、タレント山田邦子らが見守る中、現役時代に近い動きをみせた。

 西沢は「長い現役生活の中で、日本、東洋太平洋王座など5本のベルトを手にすることができた。ボクシングは1対1ですが、米倉会長、ジムの方々、ジム後援者、自分の後援会、ファン、そして家族ら多くの支えがあって長い現役生活を送ることができました」と涙ながらにあいさつ。

 最後は10カウントゴングで現役生活の区切りをつけた。現在は東京・中野区内のジムでボクシングスクールの指導者として活躍中。今後も後進の指導を続けながら、将来的には都内でジムを設立したいという意欲も示していた。