日本で長く活躍した往年の名レスラー、ビル・ロビンソン氏が米アーカンソー州で死去していたことが4日、分かった。74歳だった。

 英国出身のロビンソン氏はダブルアーム・スープレックスやワンハンド・バックブリーカーなどを武器とし、「人間風車」との異名を取った。68年に国際プロレスに初来日し、当時の外国人では珍しく正統派レスラーとして人気を得た。その後、新日本ではアントニオ猪木、全日本では故ジャイアント馬場、故ジャンボ鶴田らとも名勝負を繰り広げた。

 75年NWFヘビー級戦でロビンソン氏と戦ったアントニオ猪木氏は「我々と激戦を繰り広げた選手の旅立ちを見送るのは大変つらいものです。75年の試合は今でも思い出に残っております。故人の冥福をお祈りするとともに、謹んでお悔やみ申し上げます」とのコメントを出した。