ボクシング界の新ホープ、元高校4冠で“中京の怪物”と言われるWBA世界ミニマム級13位・田中恒成(19=畑中)が1日、名古屋市内の畑中ジムでIBF世界同級王者の高山勝成(31=仲里)と8回のスパーリングを行った。

 WBO同級王者フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(20=メキシコ)との2団体統一戦(8月9日、メキシコ)を控える高山から左右のボディー連打をもらう場面もあったが、スピードある右ストレートなどで対抗し、素質の片りんを見せた。現役世界王者とのスパーに「高山さんは、場面場面でいろんな引き出しがある。ボクシングの幅広さを感じたし、勉強になりました」と、多くのことを学んだ。その高山からは「ボクサーにとって一番大事なハート、気持ちの強さがある」と賛辞を送られた。

 現在2戦2勝の田中のプロ3戦目は、7月20日に名古屋国際会議場で行われる。来年の世界挑戦を視野に入れる19歳のホープは「日本で一番多くの人に応援してもらえるボクサーになりたい」と目を輝かせた。