<W-1:後楽園大会>◇8日◇後楽園ホール◇観衆1080人

 新設されたW-1チャンピオンシップ初代王者にデスペラード(ならず者)の河野真幸(34)が輝いた。

 準決勝で優勝候補の船木を、船木のセコンドについたTAJIRIの裏切りで勝って決勝進出。決勝では、デスペラード入りしたTAJIRIをセコンドに引き連れ、正規軍のエース候補KAIを撃破。ヒール軍団のトップが団体に君臨することになった。

 河野はベルトを手にした直後、リング上で次期挑戦者に社長の武藤敬司を指名。武藤も「さわらぬ神にたたりなしという言葉を知っているか。次のチャレンジャーはこのオレだ」と了承し、11月1日の両国大会で初防衛戦を行うことが濃厚となった。河野は「体制が間違っているからオレたちがいる。武藤はこの団体にいる限り、越えなきゃいけない壁。だからオレが真っ先に声を上げた。武藤の30周年記念大会を引退試合にしてやる」と言い放った。