<プロボクシング:日本フライ級タイトルマッチ10回戦>◇14日◇東京・後楽園ホール

 日本フライ級1位の清水智信(26=金子)が日本王座を獲得した。同級王者吉田健司(笹崎)に挑戦、3-0の判定で破った。ラフファイトの多い王者に苦しむも、要所で右ボディーなどの有効打を決めた。これで、WBC世界フライ級王者内藤大助の挑戦者の有力候補に浮上した。

 清水は昨年4月、当時WBC王者ポンサクレックに挑戦も7回終了TKO負け。同7月には1カ月間のメキシコ修行で、ボクシングの幅を広げた。この日はタックル気味に突進する相手に冷静に対処し、成長を見せた。「自分のボクシングをもっと磨いて世界に挑戦したい」。早ければ7月下旬の内藤の3度目の防衛戦の相手になる可能性が出てきた。