WBA世界フライ級1位の亀田興毅(21)ら亀田兄弟の独立ジム「亀田ジム」が、8月に誕生する。亀田陣営が今月14日の東日本ボクシング協会理事会で独立を申請することが、3日までに確実になった。条件でもある10年以上のライセンス保持者として元ワタナベジムの吉井真二トレーナー(45)の加入が内定するなど、準備がほぼ整った。

 最大のネックが解消された。東日本協会の場合、独立の条件の1つに、10年以上のライセンス保持者が必要だった。現在亀田兄弟の父史郎氏は無期限のセコンドライセンス停止中。亀田家以外のライセンス保持者を探していたが、吉井トレーナーとほぼ合意した。

 独立に必要な東日本協会員の推薦人としては、吉井トレーナーが以前所属したワタナベジムの渡辺均会長に要請。渡辺会長は「いろいろな方に相談して決めたいので、まだ白紙だが、協力できることはするつもりです」と前向きに話した。渡辺会長が推薦人となれば、あとは1000万円の承認料を払うことで、独立の条件は満たされる。亀田陣営が14日の同協会理事会に独立を申請、8月の理事会で認可される見込み。

 亀田は5月に協栄ジムを離脱し、国内のリングに立てない状態が続いていた。「亀田ジム」誕生により、国内復帰にメドが立つ。