WBA世界フライ級王者の坂田健史(28=協栄)は亀田興毅(21)のパフォーマンスに疑問を投げ掛けた。7月31日に行われた一夜明け会見は、亀田のパフォーマンスに対する怒りの会見になった。試合直後から「茶番だ」と猛反発した協栄ジムの金平会長に続き、この日は坂田本人、コンビを組む大竹トレーナーも、リングに乱入してWBC世界フライ級王者の内藤大助(33=宮田)に挑戦要求した亀田の行動に批判の声を上げた。

 坂田は「突然リングに上がってきて(内藤を)逆指名するのはおかしいんじゃないか」とはっきりと口にした。公の場で、人を批判するのは極めて珍しい。昨年3月の王座奪取時からWBA1位の亀田との対戦を希望した。同門だったために対戦はかなわなかったが、亀田の協栄ジム離脱で、対戦の可能性が浮上。WBAに指名試合としての認可も期待していただけに、亀田の行動は寝耳に水。大竹トレーナーも「(亀田が)先輩王者の内藤選手の手を上げるのは失礼だし、面白くないと思う人もいるかもしれない」と続けた。

 金平会長は近日中に、亀田サイドに、対戦オファーを出す。「(有力な指名挑戦者の候補となる)1位なんだし、WBAにも問い合わせたい。WBAから指名試合として認可されて、亀田が試合を拒否したら、自信がないから坂田から逃げたということでしょう」。前日に続き、この日も約1時間、金平会長の怒りの会見は続いた。