世界ボクシング評議会(WBC)は25日、ドタバタの「灰色決着」で新王者となった女子世界アトム級王者の小関桃(26=青木)に前王者ウィンユー・パラドーンジム(タイ)との再戦を命じた。小関は今月11日、ウィンユーに2回KO勝利も、相手陣営からバッティングによるダウンとの抗議を受けた。当日はビデオ判定の結果、レフェリーの宣告通り小関が新王者となったが、最終判断はWBC本部に委ねられていた。WBCは試合役員らによるビデオ検証で「ヘッドバッティングの関与も考えられるが、小関の右パンチもヒットしている」と小関を新王者として認定。次戦の選択試合こそ許可したが、一方で微妙な勝負とも認識し、年内にも予定される2度目の防衛戦での再戦を義務づけた。