<新日本:東京大会>◇5日◇後楽園ホール◇1800人

 極悪軍団GBHのIWGPタッグ王者真壁刀義(35)矢野通(30)組が、挑戦者の中邑真輔(28)後藤洋央紀(29)組を撃破し、3度目の防衛に成功した。17分59秒、真壁がキングコングニードロップからの片エビ固めで後藤を仕留めた。試合後、真壁は「ベルトはおれたちのもんだ」と息巻いた。

 後藤の「昇天・改」が真壁にさく裂し、敗色濃厚の試合を救ったのは、なんとバーナードとフーラーの強力コンビ。2人の合体技「マジックキラー」でダメージを負った後藤から、真壁が3カウントを奪った。テーピング、チェーン、イス、凶器攻撃は当たり前。ピンチにはレフェリーをリングから引きずり下ろし、難攻不落の外国人タッグもパートナーに加えた。全日本の武藤敬司が持つIWGPヘビー級王座挑戦が決まった悪の真壁が、なんでもありの防衛で至宝奪取に弾みをつけた。