横綱朝青龍(28=高砂)が5日、将来的な総合格闘技での対戦を申し出てきた北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト石井慧(22)が、意外に弱気であることを暴露。モンゴルでの修行を提案した。

 朝青龍が「弟分」石井の弱さを暴露し、苦言と課題を示した。この日、高砂部屋に姿を見せ、4日に観戦した「戦極の乱2009」で石井に対戦要求を突き付けられたことを振り返り、苦笑いして言った。

 朝青龍

 石井は子供だよ。あんなこと言って、オレがやるわけないだろ。あいつもリングから下りて隣に座って「すいません、すいません」って謝っていたよ。友達だし、今は何を言ってもいいけど、(総合格闘家として)結果を残さないと、本当のハーちゃん(ふざけた人)と言われるよ。

 観戦中に吉田秀彦が菊田早苗にマウントを取られ、パンチを連打された場面で、石井とかわした会話の内容も披露した。

 朝青龍

 「ああなったら、どうする」って石井に聞いたら、「やばいっす、やばいっす」って言うんだよ。あいつは、まだこういう勝負に対する覚悟が決まっていないんだよ。

 その上で石井の成長を期待し、モンゴルでの修行を勧めたこと明かした。

 朝青龍

 モンゴルの高地で練習すれば、スタミナもつくし、モンゴル相撲や柔道の強いやつもいる。川の流れに逆らって丸太を持って歩いたりもできるってね。

 米総合格闘技UFC参戦を表明した金メダリストを上から目線で心配してみせた一方で、本人は「首が痛い」と出げいこを回避。けいこ終了間際には、「ひげダンス」を披露するなどリラックスムード。現段階では、引退後の総合格闘技転向も考えてないようだ。【柳田通斉】