WBC世界女子アトム級1位の池山直(39)が、5月上旬に東京・後楽園ホールで同級王者小関桃(青木)に挑戦することが3日、分かった。池山は強要の疑いで1月に会長が逮捕された香川・坂出市の中外ジムの所属。逮捕の影響を受けて試合の交渉が暗礁に乗り上げたが、池山が西日本ボクシング協会預かりの選手という形で両陣営の交渉が成立。近日中にも正式発表される。

 中外を含め、会長が逮捕された3ジムには西日本協会から無期限活動停止処分となり、小関の2度目の防衛戦の候補に挙がっていた池山の挑戦はいったんは絶望視された。しかし、先月の同協会の定例総会で「3ジム所属選手も協会預かりなら試合可能」との方針が確認され、道が開けた。

 池山は岡山市役所に勤務する公務員ボクサー。副業は禁止されているため、プロ転向後もファイトマネーを受け取っていない。39歳で世界王座を獲得すれば、35歳でWBC世界フェザー級王者になった越本隆志(FUKUOKA)を抜いて、男女通じて日本最高齢の奪取記録となる。