リナレス、西岡に続く3人目の現役世界王者が誕生した帝拳ジムが黄金時代を迎えた。過去同時3人は、93年からの鬼塚、勇利、ナザロフを擁した協栄ジムだけ。粟生はジム14人目の世界挑戦で通算5人目の王者。これもヨネクラジムと並んで、歴代2位タイとなった。

 46年に創立された名門中の名門。87年に浜田が陥落後は低迷していたが、現在は東洋太平洋2人、日本も3人と、合計で8本のベルトを保持する。9人のトレーナーのうち6人は専業。着実に力をつけさせ、頂点を目指す。抜群の環境に移籍志願者も多く、現役王者8人のうち3人が移籍後にベルトをつかんだ。

 協栄トリオは10カ月と18日間続いた。さて今回は?

 さらに東洋太平洋ミドル級王者佐藤が4月に世界挑戦予定。史上初のカルテット誕生がかかる。