5月3日の福岡大会で右目網膜剥離(はくり)手術による欠場から約4カ月ぶり復帰の天山広吉(37)が、「鬼嫁」に尻をたたかれ、年内のタイトル奪取を誓った。14日、神奈川県内の加圧ジムで練習。「なんとしてもベルトを取らねば」と気合を込めた。

 天山は2月下旬まで安静が必要だった。家にいてもテレビを見て過ごす毎日。ある日、理絵夫人(37)の不満が爆発した。「ゴロゴロしてるなら手伝ってよ!」。いつしか天山は掃除、洗濯、食器洗いが日課になった。

 そのうち、5歳の長男雄大君からも「パパ、早く試合してよ!」と言われる始末。おかげで眼科の医師からゴーサインが出るや、猛烈に練習に励んだ。復帰戦はIWGPタッグ王座挑戦者決定戦で、全日本の小島と組み、バーナード、アンダーソン組と激突。「今思えば家事もいいリハビリだった。嫁からは休んだ分ベルト取ってこいって言われてる。負けられん」と意気込んでいた。