WBC世界フライ級王者内藤大助(34=宮田)の6度目の防衛戦が、秋に日本開催の見通しとなった。宮田ジムの宮田博行会長(42)は3日、同級暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(31=タイ)との王座統一戦の交渉にメドが立ったことを明らかにした。WBCからは5月の防衛戦後、90日以内にポンサクレックとの対戦を義務付けられていた。

 WBCからは交渉が決裂した場合、3日にメキシコ本部での入札を指定されていた。他の入札が重なったことから、入札日は14日と再指定されている。しかし、宮田会長は「近日中に相手陣営が来日して、最終的交渉に入ります。もうすぐまとまります。基本的に日本開催では合意しています」と話した。

 ただし、内藤は前回の防衛戦で両まぶたに口内を負傷し、合計34針縫合した。すでに練習は再開しているが、まだスパーリングもできていない。5月の防衛戦後「90日以内」の8月末の試合は難しい状況で、1カ月程度の延長を希望。WBCスライマン会長と相手陣営も、開催時期については理解を示しているという。

 ポンサクレックとは02年の世界初挑戦から、過去に4度対戦している。初戦は同級最短の1回34秒KO負けなど、内藤の1勝2敗1分け。王座獲得後初の指名試合で再び難敵を迎えることになる。