暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32=タイ)は当初、WBCから正規王者内藤大助(34=宮田)との統一戦が義務付けられていた。5月26日の内藤の5度目の防戦から90日以内で、交渉決裂の場合は入札も指示されていた。しかし、内藤が両まぶたを負傷し、ダウンのダメージも考慮されて先延ばしに。日程で折り合いがつかなかった。

 そこで、4月に暫定王座についていたポンサクレック陣営が「早く国内で防衛戦をやりたい」と要望。内藤陣営も延期は受け入れた。上海での試合が東京に変更などを理由に、WBCは「両陣営に損失があった」と判断。次戦では勝者同士での統一戦を条件に、今回両陣営に選択試合を1試合はさむことを了承した。宮田会長は今後については口をつぐみ、内藤の対戦相手は未定だが、亀田興毅もその候補の1人とみられている。