元プロレスラー故橋本真也さん(享年40)の長男大地くん(17)が、橋本さんデビュー25周年興行(9月21日、東京・後楽園ホール)で「リングデビュー」することが9日、分かった。ゼロワン関係者によると、試合形式は2分2回のエキシビションマッチで、キックボクシングルールで行われる予定。ゼロワン大谷晋二郎社長(37)は対戦相手も「それなりの相手を用意したい」とリストアップ中であることを明かし、近々発表の予定だ。「破壊王」の遺伝子を引き継ぐ「破壊王子」が、ついにファンの前でベールを脱ぐ。

 橋本ジュニアが、早くも「リングデビュー」する。大地くんは現在、プロレスラーを目指し、神奈川県内の総合格闘技「蒼天塾」に所属。キックボクシング2日、レスリング1日の割合で練習を続け、ゼロワンの巡業にも帯同している。当初は父親のデビュー25周年興行でリング上からあいさつする予定だった。だが、ゼロワン関係者によると、興行が近づくにつれ「父を愛してくれたファンの皆さんに、ありのままの自分のファイトを見せたい」と主張するようになったという。

 ゼロワン側は時期尚早としていたが、本人の意向が強く、大谷が7日、「蒼天塾」で大地くんの練習を視察した。プロのキックボクサーとのスパーリングで、相手に必死に立ち向かっている姿を見て、「やられてもやられても長州さんにぶつかっていった橋本さんとダブった。まだまだ未熟で、プロの目から見れば恥ずかしい出来かもしれない。でも、一生懸命な姿勢や、ありのままの大地をファンの方々に見せるのもありかなと思った」と、エキシビションマッチでのデビューを決断した。

 対戦相手は大谷が「大地にはきついでしょうけど、それなりの相手を用意したい」とリストアップ中。当日は父真也さんの入場曲「爆勝宣言」を作曲した鈴木修氏による同曲の生演奏で入場し、空手着で試合をする予定だ。リングサイドでは、新日本時代に父真也さんとともに闘魂三銃士として一時代を築いた蝶野正洋が観戦する。