全日本が3月下旬、サイパンで初めて興行を行うことが14日、分かった。サイパンのプロレス人気に目を付け、昨夏から調査や視察を行っていた。会場は約1万人収容の屋外施設に決まり、同21日の武道館大会後に遠征する。全日本によると、日本のプロレス団体がサイパンで試合を行うのは初めて。台湾興行に続く大会成功を狙う社長の武藤敬司(46)は「多くの人にプロレスを見せるのが夢。それがまた1つ現実になる」と話した。

 内田取締役は「サイパンから曙、ケアみたいなのを連れて帰りたい。大柄な人がいたらすぐ声を掛けます」と話し、選手発掘も視野に入れている。7月には選手探しを兼ねたグアム興行の計画もある。内田取締役は「うちはPWF(太平洋レスリング連盟)のベルトを持っている団体だから、宿命なのかもしれない」と話していた。