<プロボクシング:フェザー級ノンタイトル10回戦>◇23日◇東京・後楽園ホール

 元東洋太平洋、日本フェザー級王者榎洋之(30=角海老宝石)が現役引退を表明した。WBC同級11位アルベルト・ガルサ(24=メキシコ)に9回58秒でTKO負けし3連敗を喫した。日本王座、東洋太平洋王座をそれぞれ3度防衛し、08年にはWBA同級王座戦にも挑戦した榎は試合後、控室で現役生活に終止符を打った。榎の戦績は28勝(20KO)4敗2分け。

 試合後、榎は「残念ですけど、すっきりしました」と語り始めた。試合では序盤に足を使うなど新境地を見せようとした。だが「相手のジャブがうまかった」と徐々にバランスを欠くと防戦一方となりTKO負け。「引退します。応援してくれている人には何ていったらいいか分からないけど…。うちのかみさんにも、ありがとうございました。最高でした」。涙を浮かべ別れを告げた。