全日本の社長でエースの武藤敬司(47)が、5月で退団して新日本のG1クライマックスを制した小島聡(39=フリー)とのシングル戦を熱望した。右ひざ手術から9月10日の後楽園大会で復帰する武藤は19日、横浜市内の道場で、患部に負荷をかける筋トレを本格的に開始。当面の目標は団体内の全選手とのシングル戦だが、外にも目を向けている。「タイミングが合えば、小島や蝶野(正洋)ともやってみたい」と、自分にゆかりのある人物の名を挙げ、対決を希望した。小島のG1での戦いもチェックしていた。「ようやった。全日本で培ったノウハウが通用することを証明してくれた」。元弟分の活躍を自分のことのように喜び、復活への活力にしていた。