日本ボクシングコミッション(JBC)の森田健事務局長(76)は1日、WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24=亀田)がV2防衛に成功した8月31日の興行(東京・日本武道館)に、暴力団関係者が観戦していたとの指摘を警視庁から受け、主催した亀田ジムに注意と再発防止を喚起したことを明らかにした。警視庁の担当者と面会した同事務局長は「あってはならないこと。警察と協力して今後はないように、という話をした」と説明した。

 注意を受けた亀田ジム側も「一切、関与していません。後から指摘されて確認しました。当日券の段階で流れたようです。条例も施行されるので、JBCと警察が協力し、再発防止に努めたい」とした。国内ボクシング界は07年からJBCを中心に、入場券や関係者用パスの流出防止など暴力団排除に取り組んでいる。